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今日のブログ記事担当は山口です。本日もどうぞお付き合いください。
今日のテーマは
「企業のピークカット」
についてです。
企業や家庭が電力会社と結ぶ契約メニューは何種類もあって
それぞれで基本料金に違いがあります。
電力会社は全国10地域に分かれていますが、どの電力会社でも
契約メニューは4つの区分に集約できます。
使用量が多い順に「特別高圧」「高圧大口」「高圧小口」「低圧」です。
このうち低圧は家庭や店舗、小規模な事務所や工場が対象で、
そのほかは企業や大規模な施設向けのメニューになります。
オフィスビルに多い高圧小口の契約では、実際に使った電力の最大値が契約電力
になります。多く使えば使うほど契約電力が大きくなって、それに応じて基本料金が
上がっていきます。「実量値契約」と呼ばれるものです。
電力の最大値は30分間の平均使用量をもとに、月ごとに最大値が決まります。
ただし契約電力は毎月変わるわけではなく、過去12か月の中から最大の月を選ぶこと
になっているため、夏に上昇した契約電力は冬も継続されてしまいます。
出典:関西電力 http://kepco.jp/biz/yakkan/high/charge
わずか30分間だけでも大量の電力を使ってしまうと、その後の1年間は高い基本料金が
続くことになります。この仕組みを知らずに高額の基本料金を払い続けている企業は
少なくないのが現状です。
夏の昼間に使用する電力を抑えることで、電力使用量のピークを抑えることができれば、
その後の12か月間の基本料金が安くなります。夏のピークカットは電力不足の解消に
貢献するだけではなく、基本料金を引き下げる効果もあるのです。
そこで企業などから基本料金を下げるためにピークカットが行われるようになってきました。
今では一般家庭でも広く知られるようになってきたピークカットですが
実は、企業などが電力使用量のピークを抑える目的が始まりで
広く普及していったと言えそうです。
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