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今日のブログ記事担当は山口です。本日もどうぞお付き合いください。
今日のテーマは
「世界の蓄電池動向」
についてです。
富士経済によると、2025年に向けて需要の増加が予想される大型二次電池ですが、
特に、次世代環境自動車向けは、先進国を中心に自動車の燃費規制や
排出ガス規制が強化される予定であり、大気汚染問題が深刻化している
中国でも普及政策を打ち出していることからEV、PHV市場が拡大し、
今後世界的に大幅な需要増加が予想されています。
また、「電力小売自由化」「電力会社送配電部門の分離」などの
電力事業改革の進展、再生可能エネルギーの導入量増加に伴う
系統安定化ニーズの高まりを背景に電力貯蔵システム向けの拡大が期待されています。
◆調査結果の概要
1.大型二次電池の世界市場
市場規模
2014年見込 1兆6,774億円
2013年比 122.2%
2025年予測 8兆5,269億円
2013年比 6.2倍
次世代環境自動車分野、電力貯蔵分野、動力分野の製品に搭載される
大型二次電池の市場は、今後各分野で大幅な伸びが予想されています。
2013年時点では鉛電池やリチウムイオン電池の市場が大きいですが、
2025年には次世代環境自動車分野や電力貯蔵分野で採用される
リチウムイオン電池が大幅に伸びるとみられています。
次世代環境自動車分野向けは、2013年時点では市場の45%を占めていますが、
2025年には2013年比10倍以上の伸びが予想され78%を占めるとみられます。
◆住宅用蓄電池システム
市場規模
2014年見込 457億円
2013年比 136.4%
2025年予測 3,441億円
2013年比 10.3倍
住宅用蓄電システムは、非常用電源用途、ピークシフト用途(系統電力・太陽光発電電力)
での導入が中心です。非常用電源用途では、鉛電池が米国の一部の州やアジアなどを
中心に多く採用されています。今後はリチウムイオン電池の採用が増えるとみられおり、
鉛電池の需要は縮小すると予想されています。ピークシフト用途では、リチウムイオン電池
が多く採用されています。系統電力や太陽光発電電力のピークシフト用途の需要増加に伴い、
今後の伸びが期待されます。2020年以降は電池パックの価格低下、またHEMSやスマート
メーターの普及、家庭向け電気料金型デマンド・レスポンスの導入拡大も追い風になると
みられています。
※電気料金型デマンドレスポンス
時間帯別に電気料金設定を行う、ピーク時に使用を控えた消費者に対し対価を支払う
などの方法で、使用抑制を促し、ピーク時の電力消費を抑え、電力の安定供給を図る
仕組みのこと。
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