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今日のブログ記事担当は山口です。本日もどうぞお付き合いください。
今日のテーマは
「グリッドパリティとは①」です。
グリッドパリティ(Grid parity)とは、太陽光発電などの再生可能エネルギーの発電コスト
が通常の系統電力のコストと同等となることを指す言葉です。
グリッドパリティを達成することにより、コスト的なデメリットが解消し、普及が加速すると考えら
れるため、太陽光発電などではグリッドパリティの達成を目標にコスト削減が計られています。
なお、「Grid」は英語で「電力網」を表し、「parity」は「等しいこと、同等」を意味する単語です。
NEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)はこのグリッドパリティを3段階に
分けて定義しており、家庭用電力並み(23円/kWh)、業務用並み(14円/kWh)、汎用電源並み
(7円/kWh)の3つの基準が設けられています。
日刊工業新聞によれば太陽光発電の試算コストは20円/kWhで、すでに第一段階グリッドパリティ
をクリアしていることになります。「コストが安い」ことの意義は大きく、既存電源からのシフトが
コスト削減に直結するため、再生可能エネルギーの普及をより加速させることができるのです。
2014年の段階で、少なくとも家庭用電力という意味ではグリッドパリティを達成したと報じられた
日本の太陽光発電。NEDOでは第2段階を2020年まで、最終段階である基幹電源並みのコスト
低減を2030年までに達成するとしています。
実際に、直近の10年で急速に太陽光発電が普及したドイツを始めとするヨーロッパ諸国では、
数年前からすでにグリッドパリティの達成が報告されています。
このような状況を受けて、これまで普及に一役買ってきた各国の助成金制度はその役目を終える
日が近づいてきていると言えるでしょう。つまり、電力は「買うよりも作った方が安い」状況になって
きているのです・・・。
では、グリッドパリティを達成することによって私達の生活にどんな影響やメリット・デメリットがある
のでしょうか?次回の「グリッドパリティ②」で詳しく見ていきましょう。
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