代表 渡邉英人物語

営業として転職~会社倒産


太陽光発電システム販売会社に
在籍していた頃
(私は最前列左から2番目)

退職後、神戸にあった太陽光発電システムの販売会社に入社しました。

営業の仕事をしたい、
どうせやるなら営業の中でも難しいと言われる仕事を選びたいということで、法人営業やルート営業ではなく、訪問販売という個人営業を選びました。

そして、売れる営業ではなく、売れ続ける営業活動を徹底して行い、社内ではトップセールスを記録しました。

その影響もあって、4つあった営業所のうち、
明石営業所の支店長を務めることになりました。

 

しかし、入社から3年ほど経ったころ、会社の経営状態が急激に悪くなってきました。
一人また一人、会社を去っていく状態でした。

そんな状況の中で私たちは「会社を良くしていきたい」と考えていたので、
社長を含め話合いの場を設け再起に向けてプランを組み、すぐに実行しました。

しかし、後から知ったことですが、会社の実情はもっと厳しく、
今いるメンバーが最高の売上をあげても、会社は回らない状態でした。

 

どうしようもない苛立ちが募りましたが、
会社のことよりも、せめて今契約して頂いているお客さんだけは守りたい、工事だけは無事に終わらせたい。
その想いだけで、仕事し続けました。

 

気がつけば、私も給料3ヶ月分が未払いで、私と妻の夫婦仲は当然悪化していました。

「何しに会社に行くの?」

妻が怒るのは当然でしたが、私には明確に答えることができませんでした。

「ただ、ここで逃げ出したくなかった、部下もいる、みんなより先に逃げることは私にはできない 。
そして、私達を信用して契約してくださった少しでも多くのお客さんを守りたい。」

そんな想いとともに、今ここからいなくなることは育ててくれた親・兄弟、
お世話になった諸先輩方を否定されているようで嫌だったのです、ただそれだけでした。

 

それは幸いにも、私だけでなく会社のメンバーもみんな同じ想いでした。
だから頑張れたのです。
その甲斐あって、何とか支店が抱えているお客さんだけは、救えるところまできました。

 

もうここが潮時だと、会社のメンバーとも社長とも話合い、
明石支店を2009年9月末で閉鎖し、同日私は退職しました。

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